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2023年 鑑賞映画まとめ

ブログは始めたばかりですけど、もう1年のまとめモードに入ってきたので、今回は2023年見た映画を振り返ろうと思います!

映画の半券を残しているので、まとめるために見返してたら「今年は結構見たな」と感じる反面、なんか偏ってるるんだよな〜笑 って感じでした。感想を残しておきたい作品だけ、少し感想を添えてます。

 

『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』 Rule the Stage《D.H vs B.B》cinema edit

(通常上映 と3面ライブスクリーン)

 

エゴイスト

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【感想】

LGBTQとしての男性同士の恋愛映画ということに、撮影背景の隅々まで丁寧さが感じられた作品。この作品を通して「インティマシー・コーディネーター」*1というスタッフがいることを知ったのは良い機会だった。その上で描写を振り返ると、所謂ベッドシーンなど身体が触れ合う場面の撮り方が凄いなと感じた。その他にも繊細な内面の変化を、言葉はなるべく削ぎ落として描写してるにも関わらずしっかりと伝わる見せ方が美しくて、哀しくもあった。

 

Sin Clock

MUSICAL『ルートヴィヒ 〜Beethoven The Piano〜』

シン・仮面ライダー

『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』 Rule the Stage《B.A.T vs M》cinema edit

(Dual 3Dと3面ライブスクリーン)

刀剣乱舞 ー黎明ー

ゲネプロ★7

RRR

暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

 

戦場のメリークリスマス 4K修復版

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【感想】

2021年の4K上映の機会を逃し続けた映画。哀しくも坂本龍一さんの追悼として、復活上映された期間に見ることができました。一口昔の映画って言えば簡単だけど、この漠然と「昔の映画」と感じるのは何年前までが対象になるかなあ。本作が昔のと1番に感じるのが、台詞の籠り具合で、これが逆に味でもあったし、全体を通して不朽の名作と称されるのがよくわかった。この映画が生まれた年で考えれば、ほんの数十年前の時代が題材、まだ当時を知る人も多かったであろう。極限状態に置かれた、あわれな男たちに向けた鎮魂歌もような映画だと感じた。

 

怪物

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【感想】

是枝監督の映画が気になっていた反面、話は合わないんじゃないかとパスし続けたんですが、本作は脚本に坂本裕二さんということで、真っ先に見にくことを決めました。また、音楽は坂本龍一さんでもあるんですよね。教師周りのキツすぎるリアリティさの前半が厳しかったんですが、後半にかけて、ノスタルジックさと脆さが加速していく。「こうであってほしいけど、実際はそんなこと起こらないだ」と思ってしまうどうしようもないやるせなさこそ、”怪物“なんじゃないかと感じた。

メインの子役2人の名芝居には拍手でした。

 

君たちはどう生きるか

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【感想】

公開日までタイトルと劇場ポスター1枚だけのという情報露出であった本作。前日にはTwitterでは「ジブリの新作が明日から始まることをほとんどの人が知らない」と言われていたり……その徹底ぶりに刺激されて初日金曜日の夜上映で見に行きました。いやはや、ジブリが培った信頼の高さ思い知らされました。ど田舎の映画の映画館が長蛇の列でした。一緒に見に行った母が「千と千尋の神隠し以来の混雑だよ……」と驚いていたぐらい笑

「想像することの無限の可能性」を感じた映画でした。物語性で解釈を膨らませる意味でも、世界観づくりの想像力の意味でも、一個の型にハマらない手に落ちないものの美しさみたいなものを感じました。「わからないけどなんかすごかった」が肯定される創作だったなという感じで、外的情報がなるべく少なかった初日に見て本当に良かった。

(けど初日の昼からキャスト詳細のネットニュースが、見出しからモロバレで出てるのにはキレた)

 

『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』 Rule the Stage《F.P vs M.T.C》cinema edit

(Dual 3Dと3面ライブスクリーン)

私立探偵 濱マイク『我が人生最悪の時』

EO イーオー

仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐 / 王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン

オオカミの家

ウェルカム トゥ ダリ

エリザベート1878

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【感想】

ミュージカル『エリザベート』が好きなのもあり、見るしかないと思い駆け込みました。ミュージカルからなる日本でのエリザベートのイメージと本国での評価は違うというのを見たことがあるけど、その通り。身近な人からの落胆の目と同様に勝手だと思うこともあれば、あまりにも窮屈すぎる生活に同情する、シーソーのようの感覚になる。

原題が『corsage』=コルセットというのは成る程と思った。劇中で何度も出てくるコルセットをキツく締める場面に始まり、彼女が心の窮屈さを感じている場面は常に、場面そのものも狭くあった気がする。ミュージカル版と同じく、魂の解放が彼女の求める生き方なのかなあと。

 

正欲

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【感想】

原作を2年ぐらい前に読んで衝撃を受けて、映像向きではあるだろうなと思ったので期待と不安がありながらも見ました。本作の「多様性」が持つ言葉の危険性を誠実に映画の尺に収めていると思った反面、原作にあったような衝撃だったり、抉られる感覚は薄くなったかなと……映画としてはまとまっている分、映画化の限界を感じてしまった。映画のラストシーンにも持ってきた、「いなくならないから」という言葉の優しさを大切にしたいと思う作品。

全然話は変わるけど、キャストが発表されたときに「ガッキーじゃ可愛すぎるだろ!」と解釈違いを起こしたのですが、もちろんこの映画でもガッキーは可愛くて、何分かに一回ぐらいは「(ガッキー可愛い)」と思いながら見てたんですけど、ラストシーンを筆頭に「諦めた表情」の説得力が巧くて良いなと思った。

 

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

youtu.be

【感想】

や〜もう今年最後の映画は「首」で決まりですね。予告詐欺も良いところだぞと思うぐらいの「圧倒的湿度」「おじさんたちによる、しょうもない痴情のもつれで天下を左右すな」が感想のほとんどを占めました。確かに誰も見たことがない本能寺の変であることは確か笑 カンヌがどういった映画祭なのかいまいち知らないんですけど、こういうのは良いんですね?と思った。

日本史と歴史系アニメを楽しむようになった中学生あたりから、二次創作における明智光秀像がわりと好きなんだなと思っていたんですが、またちょっと違った光秀像が見られて楽しかったです。本能寺の変における「裏切り」にどんな味付けをするかは、ネタがつきないんだなあと。

 

以上、2023年鑑賞映画まとめでした!

上半期は「君たちはどう生きるか」下半期は「首」が個人的ハイライトですかね。来年も映画たくさん見れたらいいな〜