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HITORI-ESCAPE 2024 10-NEN-SAI〜日比谷超絶野音〜 感想

どうもこんにちは、このブログではヒトリエメジャーデビュー10年を記念して、2024年は各CDタイトルリリース日に合わせてブログを書いている者です。色々移り気の強い性分ですが、10年継続して追っているのはヒトリエだけなんじゃないかと思っています。人生です。

ライブレポというのは相変わらず苦手ですが、心行くままにヒトリエ野音の思い出を綴ります。長い。

 

natalie.mu

skream.jp

HITORI-ESCAPE 2024 10-NEN-SAI〜日比谷超絶野音

2024年9月15日 日比谷公園大音楽堂

ヒトリエ

 

※こんなことをわざわざ書く必要もないでしょうけど、「私の感想」です。

※皆さんのレポを見ながら補強しつつありますが、私の記憶内でのレポになるため、MCなどは曖昧な部分が多いです。

※より楽しみたい人は、1月のフルアルバムの野音映像特典版を購入してね。

www.hitorie.jp

 

今日は「会える気がした」

今年の1月に決まったヒトリエ野音。決まっただけでも嬉しかった。バンドマンの聖地、日比谷野音に、10年見続けているヒトリエがようやく立つ。私自身も初めて日比谷野音でライブを見る。初野音ヒトリエ、こんな嬉しいことはない。

そして待ちに待った当日、日比谷公園を歩く中で漠然とこう思った。「今日はwowakaさんに会える気がする」と。連れも同じことを思っていたので、wowakaさんが好きでヒトリエを見続けているファンの中には同じことを思った人が多いのではないだろうか。

ヒトリエ野音が決まった時のブログにも書いたが、wowakaさんはかねてより「大きいところでライブがしたい」と言っていた。そんなwowakaさんのバンドが、メジャーデビュー10年を経、はたまたwowakaさんが居なくなってからは5年の時を経て、満を持して野音でワンマンをする。会場には思い思いのグッズで写真を撮っているファンが多くいた。定番のファーマシー猫ぬいや、ラババン、中にはwowaka歌詞集やwowakaさんの写真、サインの入ったアルバムなどと写真を撮っていた。かくいう私も、ヒトリエちゃんのステッカーと写真を撮っていた。

機材席解放分も含めSOLDOUTをした本公演は、老若男女、見渡す限りの多くの人が集まっていた。それだけでグッと来たのだが、特典付入場券の「”いつもありがとう”の言葉が載った、のし付き手ぬぐい」には開演前から早々に泣きそうになった。脳直でwowakaさんの声で「いつもありがとう」が聞こえたし、もちろん3人の気持ちを強く感じた。やっぱり、今日ばかりは4人のライブじゃなかろうか。

前日夜中まで雨の不安があったものの、丁度いい涼しさに恵まれ、17:30に夕暮れと共に始まった。

 

HITORI-ESCAPE 2024 10-NEN-SAI〜日比谷超絶野音

本公演は企画の遊び心もあり、「日比谷超絶クイズ」があり、どんなライブが始まるかに加え、「メンバーが何色の服で出てくるか」「一曲目は何か」と期待の圧が高まる最中…… 「イガラシ → 黒(これはわかる)、ゆーまお → 黄(そうきたか)、シノダ → 紫(!?)」シノダさんが紫Tシャツで出てきた瞬間の約3000人の客の「紫wwww」みたいな空気感が一致していて、初手から爆笑をした。なんだろう、今回のライブ胸熱さや、涙や、楽しさと、同じぐらい爆笑していた。

そして期待の一曲目は・・・「Sister Judy」!!

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そうきたかー!と私的には不意打ちだったので、あまりにも嬉しくて叫び散らしてしまった。ルームシックツアーでも、「Sister Judy」始まりだったけど、この始まりが良すぎる。なんてったって「踊り疲れはしない世界へ今すぐ君を連れ込むんだ」で始まるわけですから。「Sister Judy」と来れば、必殺コンボ「モンタージュガール」、そして間髪入れずに「トーキーダンス」……酸欠!! そう、ヒトリエのライブってこうだよ。尋常じゃないぐらい早いわ、手拍子が多いわ、叫ぶわで、激しく消耗する。でももう、身体がヒトリエサウンドでしか踊れないと言っている。足りない!足りない!

2回目に挨拶で「我々が、インターネットから来ましたヒトリエです。よろしくどうぞ」とシノダ挨拶とwowaka挨拶の折衷パターンで私はプチ嬉しさ。「日比谷始まってしまったな、始まったらもう、ぶちかますしかないよな!」から、「curved edge」「3分29秒」「風、花」「オン・ザ・フロントライン」と怒涛の3人体制曲の応酬。この辺のどこかのMCで、「日比谷野音集まったなあ、お前ら普段どこにいるんだよ…」\インターネット!/「インターネット?……ああよく出てきてくれました」という、ファンとのレスポンスの良い展開もあったりなんなり。コロナ禍も越え、こういった光景も当たり前に戻ってきたなあと。

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お決まりの「3分29秒」の前振りは、「日比谷野音の長い歴史と、お前らが並んだ物販、13時からの長い時間を、ぎゅっっっっっと縮めた、3分29秒!」→いやどういう? ちなみに私が今まで一番好きなのは、ゆーまおさんも物真似していた「お前らなんかッ!お前らなんかッ!3分29秒でぼこぼこにしてやるからな!」です。物販すごかったみたいですね、私は諦めました笑 今回はかなり下手寄りだったのもあって、今まで以上にイガラシさんのベースがよく見えたんですが、「風、花」は曲調は明るくポップで可愛い系だけど、ベースラインはえっっぐいほどバキバキなんですよね。これが実にヒトリエサウンドを感じるところ。

シノダさんがハンドマイクに変わり、「SLEEPWALK」「Selfy charm」のつなぎ。このつなぎ良いですね。「Selfy charm」は最近の曲の中でもかなり好きなので、ハンドマイクとして暫く聞き続けたい。それこそ3人になってから長いこと「SLEEPWALK」をやっていたように。「SLEEPWALK」もwowakaさんがライブで披露したのは、1回しか私は見ていないので、「この世界(世界)」でマイクを放す仕草をしていたのは、果たしてwowakaさんもだったかというのがもはや覚えていない。コヨーテツアーの映像をいつか出してほしい(記録用カメラが入っていたのは知っているんですよ!) シノダさんがギターを取り「モノカラ―」、これもこもったギター音でピンと来る曲。大好きですね。染み入りながら聞いていました。

 

そして、私が大号泣したポイント、「テノヒラ

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前振りで「こうやってバンドでやるのは初め……いや、うーんまあ初めてなんですけど」みたいなちょっと困った言い方をしていたのもあり、それもその通りで、シノダさんはwowakaさんとライブで二人弾き語りをしていたわけで(私は行ってないけど、シノ鉄でもやっているんですよね)。私としては、本当に二人弾き語りぶり。しかも初めてヒトリエのライブに行ったときに披露されていた思い出もあるので、ここで馬鹿みたいに泣いた。良い曲過ぎる。私はwowakaさんの高速BPMソングも好きだけど、同じぐらいバラードも好きなんだ。今回はヒトリエアレンジとして、分厚いサウンドで「テノヒラ」が披露され、涙が止まらなかった。周りのファンもたくさん泣いてたし、この後の拍手も長かった。

そしてそして、涙と熱狂は止まらない「ワンミーツハー

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お客様、5年ぶりの「ワンミーツハー」ですよ。かつてはヒトリエきっての看板楽曲で、ライブの定番だったものの、3人体制じゃ厳しいとのことで、この5年全く日の目を浴びなかった「ワンミーツハー」ですよ。追悼ライブでは映像だけ、その前はコヨーテツアーのセトリ。シノダさんの「ここからは、皆さんの体力を削り取る曲をどんどんやっていこうと思ってるんですけど……大丈夫そうだな、次にやる曲は久しぶりにやる曲です」の振りで、ファンがどれだ何だと大予想大会もするも、束の間、「ねえ!その心貸してよ」の歌い出しでどよめきと悲鳴。みんな一体感のあった手拍子を忘れるも、そんなこたぁいいのよと思うがままに腕を振り踊り散らす。「ワンミーツハー」からプロジェクションマッピングも登場。MVを彷彿とさせる、赤と青の図形が交差する映像も胸熱。2Aの掛け合いはゆーまおさんが担ってましたね。ちょっと裏声に面白さを感じるけど、あんだけ叩きながら歌えるんだからすごい。そう、3人の「ワンミーツハー」だから確かに音は足りないけど、曲の圧や凄味は全く問題なかったのよ。すごすぎる、ほんと化け物バンド。

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熱狂具合に間髪を入れず、「ここ日比谷野音にお集りのお客様の中で、踊り足りてない方はいらっしゃいませんかァ!!」で馬鹿みたくはしゃぐお客様たちからの、オンベースイガラシのド定番で「踊るマネキン、唄う阿呆」。これはいつ聞いても最高だね、間奏で手拍子の煽りを入れるイガラシさんが大好きなんだ私は。マッピングも、「逆さまの街」を演出していて絶妙。次に、屋外ライブならではの演出が、ヒトリエでも実現しました。「ジャガーノート」のサビで火柱がバーーーッ!!と燃え盛るという。ただでさえ、熱い曲なのに物理的熱さのお出ましに、あまりにも面白過ぎて大爆笑でしたね。2サビとアウトロでイガラシさんとシノダさんが、火柱スレスレまで前方に寄ってきて、火柱が逆にビビるような(スタッフさんが安全面を考慮し出さなかったのでしょう)見え方もあって、かなり面白いことになってた。シノダさんはややビビりが初手で垣間見えたけど、イガラシさんは涼しい顔して火柱に近づくもんだから、本当に面白い。終わりにシノダさんが「スタッフから「あれあまり熱くないですよ」って聞いてたんだけど、嘘つけ!ちょっと熱かったぞ!?腕とか頭のあたりがバチっと来たぞ!?」と感想を述べ、でしょうねといった我々の反応。

涙と笑いのあとは、胸熱な時間を。野音でこれをやるために今年は生きてきたようなもんだ。「アンノウン・マザーグース」でのシンガロング。今までに聞いたことないような圧巻の大合唱だった。人の声が集まるとこんなにも大きな声になるのか。「wowakaより愛をこめて」も今日ばかりは、ファンからwowakaさんに愛をこめてのようだった。

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そんな「アンノウン・マザーグース」終わりに、「すごかったな、これだけ音が大きいと近所の人もびっくりすんじゃねえかな。あれ「アンノウン・マザーグース」じゃね?って」で草。近隣の状況がよくわかんない地方民なんですが、日比谷野音周辺って官庁街ですよね……?笑 しょうがないよな、シノダさんも石川の田舎生まれ、名古屋の無法地帯育ちだし。(ところで、当方はいつも名古屋ライブでの名古屋ディスMCばっか聞いてるので、名古屋ディスの無いMCが逆に違和感でした。)

続けて、シノダさんが「自分が入った時から「ヒトリエ」という名前になって、その時からこのカッコいいバンドは野音に立てると思っていました。自分の好きなカッコいいバンドたちも野音に立っていたから」みたいな振りから「カラノワレモノ」。この「アンノウン・マザーグース」→「カラノワレモノ」は反則なんですよ。あまりにも「理解って」いる。そりゃそうか、張本人たちだもんな。どちらの曲も「内側」を見つめ「外側」への憧れを抱いた側面があると思うので、こうやって対に並ぶような位置にあるのはとても良い。

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しっとりとした雰囲気に移り「俺たちとあなたは、視点は違うけど、同じ景色を見ていると思います」のニュアンスでゆったりと歌い始めた「イメージ」。今日はwowakaさんがいるライブだと思っているからね、wowakaさんも同じ景色を見ていると思うよ。すっかり夜になった景色と、映像に映る水面に思いを馳せながら……

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あまりにも怒涛だったけど、もう本編終わるの!?と驚愕した「次の曲で最後です!」「ヒトリエより愛をこめて」の振りからの「ステレオジュブナイル」この曲があると締まるね~!大好きですわ。五月蠅い音には勝てないじゃんね、こんなん聴いてくれる人たちがこんだけ集まったんだからヒトリエは最強だよ。wowakaさんのひとりきりのモノクロの世界から、煌めきの色に恋焦がれ、今はカラフルなライトに照らされている。眩しい光景だったなあ。シノダさんが終わりに、ステージからの光景を目に焼き付けんばかりに見ていたように、私もヒトリエが見せてくれた眩しい光景を目に焼き付けていたよ。

 

本編終了後、アンコール。3人が出てくる前に、マッピングを使ったFinaleツアーとフルアルバムの情報解禁。東名阪!ありがとうございます!名古屋飛せず「名古屋?行くっしょ笑」のバンドマンしか愛せません!!泣(にしても、映像が端だとよく見えなかった笑) アンコールのMCも、日比谷野音と言えどいつも通りのぐだぐだっぷりで安定。唐突に発表されるファーマシー猫3号機が、とにかくでっかい黒猫でびっくり。な、なんだ急に!? ようやく喋ってくれたゆーまおさんは、最近家にいることが少ないため新しいMac Bookを購入したとのこと「自分、外でも作曲できます!現実から逃げません!」と宣言。そして、狂気性に定評のあるイガラシさんは、今回の物販のゆーまおロンTについて「余ったら1枚あたり3人のゆーまおが余るわけなんで、皆さんよろしくお願いします」と、言い方面白過ぎんだろ。ゆーまおさんもおかしいでしょと言う反面、許可は出してるから、ほんとうにおかしな人たちだ。「え、なんかしゃべる?」みたいな空気感の中でも、「え、もうやろう?」と言い出すゆーまおさん、何も言わずにベースを持ち始めるイガラシさん。や、ほんと自由だな。こう、ほんとヒトリエの、この変に盛ったり媚びたりしないナチュラルな感じが「信頼」なんだよな、それはそれとしてたまに本気でおもんないMCとかあったりするけど()

アンコールの準備に入る途中で、シノダさんの後ろのアンプに鎮座していたファーマシー猫3号機が落ちかけ、客がざわざわしスタッフさんが直す光景に。シノダさん「え、俺アンコールやっちゃ駄目っすか」客「うしろ!」シノダさん「後ろ?」~すでに元通りになっている何事もないファーマシー猫3号機~ ゆーまおさん「後ろを見るんじゃない。前を見てればいい」の流れが完璧な4コマ漫画過ぎて腹を痛めた。なんでこんなシュールギャグが板についてんだ?

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ようやく始まったアンコール一発目は「センスレス・ワンダー」wowakaさんのリフだったところのイントロのベースが、爆音バッキバキ過ぎて最高。これを聞くたびに、ヒトリエを続けていく強固な意志を感じる。マッピングは「センスレス・ワンダー」のジャケのような赤と青の破れ紙みたいなのが投影。マッピングはこれが個人的に一番好きだった。

最後まで爆弾を持っていたよ彼らは、「NOTOK」の初披露。

wowaka歌詞集に未公開歌詞として収録されていた、「NOTOK(ノットオーケー)」。私はもしかしたらあるんじゃないかと思っていた。歌詞だけがwowaka製じゃない、おそらく曲も含めて純度100%のwowaka楽曲に間違いない。あんな強烈な個性を間違えるはずがない。wowakaさんの新曲が2024年にあらわれた。……2024年とはいえど、歌詞集の段階から、結構前の曲だなという雰囲気を感じ取ったが、曲も結構前の曲だなという雰囲気を感じた。『イマジナリー・モノフィクション』あたりに入ってそうな雰囲気。デモまで残ってて、アルバムには入らなかった曲なのだろうか。曲終わりのぶつ切り感が「我楽多遊び」とかLiSAに提供した「ヒトリワラッテ」とかに似ていた。「NOTOK」もう一回聞きたい。野音円盤まで待つのみ……

そんなサプライズもあり、ほんとうのほんとうに最後に来たのは「ハイゲイン」。本編アンコール共に、始まりはwowaka曲・終わりは3人曲なのが、今のヒトリエの美しさを感じます。ヒトリエは、圧倒的にwowakaだけれどもwowakaだけがヒトリエではないから。「ハイゲイン」のシンガロングも最高だった。最後の最後に腕がちぎれんばかりに振った。「ハイゲイン」大好きなんだよな。そういえば、「ステレオジュブナイル」でも「ハイゲイン」でも火柱が立った。激熱。そうしてあっという間に終わった。

最後まで変にカッコつけず、べたべたせず、それぞれに会場を見つめさらっと会場を後にする3人。シノダさんは下手から上手までしっかり光景を目に焼き付けてから、クソ陰キャだだ洩れで小走りで駆けていった。ダブルアンコールはならず、そのまま終わり。興奮冷めやらぬまま、日比谷公園を後にした。

 

wowakaのバンドが野音に立った

www.instagram.com

(インスタのリール動画で該当MCの神動画が上がった)

真ん中あたりのMCで「wowakaの作ったバンドが野音に立った」と言っていた。 前にブログでも書きましたが、『hitorie-scape -日常渋谷編-』 にて、「ヒトリエとはなんですか」と聞かれたwowakaさんが「ヒトリエとはぼくの音楽であり、ぼくらの音楽です」と答えたとおりのバンドがヒトリエである。それが10年経って、大きな存在を失ってもなお変わらないことが、このバンドが10年続いた強さである。さらには、その大きな存在を失ったのは5年前の話。その間にはバンドマンのバンド生命をも揺るがすような事態にも直面し、まさに茨の道であったに違いない。それでも、バンドは続き、メジャー10年目の節目に野音でワンマンができるようになった。 あの日、2019年6月1日に泣きながら「ポラリス」を演奏し、「解散はしないと思う」とおそらく本人らも不安の気持ちのが大きかったであろう中、「ヒトリエ」としての活動を継続した彼らは間違っていなかった。シノダさんはMCの中で、「信じてきてくれてありがとう」と言っていたが、私からするとファンのことも信じてくれてありがとうという気持ちもある。

私はwowakaさんのファンであり、ヒトリエのファン。

かつて、IKIのリリイベサイン会の時に、あたふたするオタクの私を前に、wowakaさんはまっすぐと目を見て「またライブに来てね」と言ってくれたから……最後にwowakaさんを見たコヨーテツアーのライブで「生きてまたライブで会おう」って信じられないような言葉を残したから……この思い出は「ヒトリエのライブに来てね」という意味だったから、今もヒトリエのライブに足を運んでいる。

今回の野音では、wowakaさんに会えるような気がしたと言った。今まで、wowakaさんに一番近い場所がヒトリエのライブだったから、ヒトリエのライブに行っていたけど、今回は、今まで3人が大切にしていたwowakaとヒトリエの魂の真骨頂を見た気がした。「wowakaさんがここにいれば」と思わないことはない。それでも、wowakaさんが大事にしていたライブでの楽しさや熱さが余すことなく体感でき、wowakaの喪失という感情を共にしても悲しくはなかった。5年前の追悼ライブ以降の数年は、悲しさと痛みと祈りがセットだった。「乗り越えた」という言葉を使うとチープになってしまうから、感触が違うのだけれど、5年経ってwowakaのいないヒトリエから、wowakaの魂が確実にそこにあるバンドが証明されたような気がした。

だから、私はこの野音でwowakaさんに会った。

我が愛すべき逃げ場、ヒトリエ。これからも共に。

 

日比谷超絶野暮なことなど

「日比谷超絶クイズ」についてものの見事に難易度1のイガラシさんの服装しか当てられなかったわけですが、「野音で聞きたいな」と思った曲も全部外れたんですよ笑 

「シャッタードール」がここ数年私は聞けていないので一番聞きたかったのと、野音に向かうエモとして「ポラリス」「YUBIKIRI」あたりが聞きたかったんですが、見事に無く笑 こんなに外すもんかいなとも思いつつも衝撃の事実が……『IKI』の曲が一曲もなかった。

私の野音でのバンTは「IKI Tシャツ」だったのもあり、『IKI』には並々ならぬ思いがあるんですが、『IKI』から一曲も……無い……だと!?

まあ、これらに関しては愚痴や文句というほどでもなく、ちょっと驚いたくらいなので、また次のライブで聞かせてねという期待を込めます笑

そういえば、フラスタも流石個性的でしたね。忘れらんねえよの柴田さんの「祝!圧倒的野音完売っ……!」とLEGO BIG MORLの「#オレノイガラシ」を終演後に確認して、ここでも大喜利になってしまうヒトリエ面白過ぎるなと思いながら通過しました笑 たくさんの同業者の皆さんも来ていたようで、インスタのストーリーにて「I♡HITORIE WE♡HITORIE」と中学生みたいなノリをしていたcinema staffの三島さんが最終的には優勝しました。あとおそらく、アマチュアミュージシャンや音楽マニアの観客が多かったような気がします。流石や。

今年のあと3ヶ月くらいは空白期間になるとはいえ、ビンゴはあと4マス残っているので、まだまだ楽しみが残されているんだなと。わくわくします。

ところで、手拍子しすぎると、掌に内出血が起きるって知ってる?