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OOPARTS 2025 感想

今年もOOPARTSの季節がやってきました! 昨年のSOLDOUTの実績もあり、出店規模も広くなった今回は、チケット代もかなり高くなるという変化もあり、初手で色々渋った結果、「DAY1のみ何とかチケット取れた」という状況になりました。甘く見てしまいましたね、来年からは気を付けたいけど、どうせ同じような罠に陥りそう笑

昨年のOOPARTSの感想ブログはコチラ

charmy-coroge.hatenablog.com

 

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cinema staff presents OOPARTS 2025

2025年4月12日(DAY1)- 4月13日(DAY2)
岐阜市文化センター

 

先述の通り、今回はDAY1のみの感想となります。加えて、すべてのアクトを見ているわけではないので、その辺りあらかじめご了承ください。

 

DAY1

österreich_____【BLUE STAGE】

5年連続トップバッターともなると、もはや「österreich無しにOOPARTSの幕は上げられない」とも言えるのでは。思わず高橋さんも「5年連続トップバッターを”やらされている”んですが」と口を滑らすレベル。ところで、MCで飯田さんから「名前は言えないけど、もう一つのほうのバンドあるんじゃん。そっちで来年のOOPARTSは出てくれますか」という振りがあったことがトピックスだと思うんですが、私はこの件についてはちょっとまだ呑み込めてない部分があるので、ちょい虚無ってしまいましたね。もう一つのバンドのボーカルの、もう一つのバンドのことを思わずにはいられないので。何かしらけじめつけてもらわないと、高橋さんのもう一つのバンドのことを気持ちよく見られないんですよね。好きだからこそ。話は脱線しましたが、そんな話もあり高橋さんは「ロックンロールで金を稼ぐぜ」と愉快そうで何より。österreichのハイライトは、「太陽みたいだ」の前振りが……!あまりにも……あまりにも良すぎて……!!ポエトリーリーディングというより、独白。高橋さんの語りが好きなんだ私は。そして、ライブパフォーマンスの最中、射程範囲に入って、射貫かれた。何のことだと思った人は、österreichのライブで上手側に立ってください。

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LEGO BIG MORL_____【GREEN STAGE】

初OOPARTSで、キンタさんことカナタさんをKOGANE STAGEで見てから、ずっと「LEGO BIG MORLを呼んでくれ」と思い続け、ようやくの登場には心からの待ってました!感。何より、カナタさん本人が登場してからというものの、ずっと楽しそうで嬉しそうで幸せそうだった。「バランス」では飯田さんをゲストに呼んで、コラボパフォーマンス。これもOOPARTSならではの胸熱な光景。MCでは、カナタさんの「OOPARTSがこの会場になってから、ようやくLEGOが立てました!」と幸せそうにする中、タナカさんが「大丈夫ですか、今までうちのキンタさんが迷惑かけてませんでしたか?各所では聞いているんです」とツッコミ。テンション高めなボーカルの隣にいる、オカンみのあるギターと、クールなベースのトライアングル良すぎ。LEGOのワンマン行くか(チョロ)最後にカナタさんも「みんな待ってたでしょ」の振りとともに「RAINBOW」で、OOPARTSの会場にでかい虹をかけました。

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ONIGAWARA_____【BLUE STAGE】

LEGOのはけ際にカナタさんが「次はONIGAWARA!」と振るの、KOGANE STAGEの長年の番人たちの絆を感じる。そう、まさに彼らこそKOGANE STAGEの番人であり砦、スーパーJ-POPユニットONIGAWARALEGOでもおめでとう!と思ったけど、こちらも本当におめでとうすぎて、気合を入れて前方列を確保。初っ端から「ポップミュージックは僕のもの」で「アイドルにだって僕は負けない、バンドマンにも負ける気はない」と歌い踊る二人、あんまりにもカッコよすぎないか?? DAY1のMVPは間違いなくONIGAWARA、少なくとも私はそうだ。ステージは変わっても、自由さとゆるさは変わらない。いったい何曲cinema staffの曲をサンプリングしたんだ。最後には「制裁はいったい誰に下るか!(迫真)」の後に、でかいステージでも「のたうち回った」これが見たかったんだよ。他にも、見たかったが実現したものが多かった。「ロマンティック時限爆弾」はかなり好きな曲で、「ナンバーワンちゃん」でカナタさんが大型犬で乱入する光景はめちゃくちゃ見たかったやつで、竹内電気の「sexy sexy」のセルフカバーまでやって贅沢すぎる!ありがとう!!

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五味岳久&辻友貴_____【KOGANE STAGE】

前夜祭から三島さんやシノダさんがこぞって盛り上がっていた、LOSTAGEの五味さんと辻さんのアコースティックライブ。あの会場のゆるさもあってか、ものっすごくゆるゆる空間で、五味さんは曲の前には辻さんに「次はどっちから(始める曲)?」と聞くテンション感。ダウナーな歌声がたまらんでしたね。なお、「LOSTAGEは前夜祭が5回目なので、次は当日のステージに呼んで、じゃないともうシネマ信用できない」と辻さんに脅しにかかるスタイル笑

 

飯田瑞規_____【屋外弾き語り】

実はこの日、KOGANE STAGEの飯田さんソロが入場規制で入れなかったので、しょげていたところ、屋外ゲリラ弾き語りが決まり歓喜でした!屋外はOOPARTS客ではない、岐阜市民の方々も多く、お子さまもチラホラいる中ののどかな空間でした。中でも、こういう場でぜひ聞きたかった!と感じる、「若者たち」と「はじまりの場所」はとても素敵でした。子どもが音楽に合わせて踊ってる光景もあったので、ほんと……改めてOOPARTSの地域にコミットしたイベント光景に感激しましたね。そんな飯田さん、初めての人もいるだろうと自己紹介に「オルタナティブロックバンドです!」とドヤをかましていまして、一同笑い。

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Chinese Football_____【BLUE STAGE】

今回一番の収穫は中国からの刺客、Chinese Footballに異論無しでいいですか?いいですね? なんだあの驚愕のステージは、静かなるサイケデリックって感じだったぞ。cinema staff、österreich、the band apartあたりのの音楽が好きな人は多分好き。まさに、OOPARTSならではのバンドでした。そもそも、ギター2本とベース1人の3名が、楽曲ごとでボーカルを分けていたり、打楽器やピアニカを兼用したり、型にはまらないスタイル。それがロックか、そうか。あんなに美しいピアニカは初めて見た。最後には、フロアの観客と一緒に記念撮影をして終わりましたが、辻さんがニコニコと勢いよく滑り込み、一緒に撮影。……にしても、終わった後の周りの「やっべえわ」「いや~~~カッコよすぎる!」の声の上がりようがこの日のハイライトでした。

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ハルカミライ_____【GREEN STAGE】

OOPARTSでここまで暴れ倒してめちゃくちゃな光景を作るのは、ハルカミライだけ、これはガチ。学さん、登場数秒後にジャケットを投げ捨て、上裸になるまで早かったですね〜〜ジャケットいる??そしてステージにいるより、ダイブしてる時間のが長い。ステージから客を掻き分けるような仕草をし、誰もがもしかしてやるのか??と思った先に、「あ、大丈夫。俺らのバンド、ウォール・オブ・デスとか無いから」とツッコミ、何をやるかと思えば、スタッフか観客か分からないけど、肩車してもらって、フロアをモーゼにように横断するという。もうめちゃくちゃすぎて、皆大盛り上がり。MCでも言ってたけど、前回ハルカミライがOOPARTSに出た時は、まだまだライブ規制が厳しかった頃なので、そういう規制も無くなったんだなあという気持ちに。コロナは終わってないけどね。ハルカミライ、あまりにも眩しすぎたな、「ハルカミライのボーカルは俺たちだ!」と合唱する瞬間、カッコ良すぎて胸熱。

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ヒトリエ_____【BLUE STAGE】

「対cinema staff専用決戦兵器」ってシノダさんだけなんよ、イガラシさんとゆーまおさんは穏やかだよ(定期)ヒトリエOOPARTS3回目嬉しいよ〜〜!辻さんからのコメントにもあったように「(シネマへの毒付きという意味で)そろそろMCのネタが無くなってきた」シノダさんは自らそのことについて言及。最初こそは、毒付かない云々言ってたけども、昨年三島さんが結婚しお子様ができたことへの祝福とともに、「三島の牙が抜かれていくかもしれない、だからこれからも毒付き大きくなった三島の子供に「あの口の悪いおじさん誰」と言われる」みたいなことを言ってましたね。らしいと思いました。前後するけど、MCの初めに「cinema staff、「プレキシ・ハイ」リリースおめでとうございます。あのイントロについては2、3点聞きたいことがあります」と言っててツボ。わかる、私も聞きたい。あと、おもむろにドコムスチャンネルの話が出来るのは、OOPARTSでシノダさんだけや。……とまあ、MCの話ばっかだけど、ヒトリエは絶賛アルバムツアー中で、私はそっちがまだなんですよね笑 だから楽しかった反面どこか消化不良な感じもあり(これは楽しみという良い意味で)、ツアーでまた騒ぎたいなと思いました。あの曲とかあの曲とか聞きたいしね!

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UNISON SQUARE GARDEN_____【GREEN STAGE】

ヒトリエ→ユニゾンの流れで、7年前のヒトリエニゾン対バンのグッズを装備してる人、そこそこいましたね。私もだったんですが。ユニゾンの憎いなあと毎度ながらに思うことは、対バンやバンド主催フェス系だと、こう〜〜〜なんて言うかこの言い方あんま良く無いかもしれませんが……「本気で戦いに来てるんですね!?」って感じのセトリ組むじゃないですか。初っ端から「カラクリカルカレ」で思わずこちらが「どうすんだよ!?めちゃくちゃだぞ!?」と飛び跳ねてしまいましたね。斎藤さんはMCで「助太刀」なんて言ってましたけど、助太刀ってより、相手側の選手にリベロのスーパープレイヤーがいた時のそれ。……で、ですね、私「ガリレオのショーケース」が大好きなので、やたらめったら速い「ガリレオのショーケース」が聞けて最高でしたね。ユニゾンで汗をかきまくるとは。そして、次のピープルがBLUE STAGEで準備していて、波多野さんと田淵さんがワチャっとしてたの愛でしたね。OOPARTSこういう瞬間がめっちゃ好きやねん。OOPARTS、プロのバンドマンによる学園祭感あるよね、好き。

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People In The Box_____【BLUE STAGE】

ヒトリエ、ユニゾンと続く化け物スリーピースバンド続き。思えば、これまではポストハードコア続きや、インストシンメトリーみたいな場面があったので、こういうの良いですよね。てなわけでピープルですが、スリーピースの中でもやはり異色、圧倒的ラスボス感。なのに、MC入ると急に甲高い声で喋り出すダイゴマン。狂気すぎる。土曜日に「長い土曜日を終わらせるために」を聞くのは格別。österreichが「贅沢な骨」「楽園の君」をやり、ピープルが「聖者たち」をやるのは、実質東京喰種フェス。個人的にはユニゾンスクエアガーデンに続いてか、「完璧な庭」で〆るのは美しいのではないか?と。

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cinema staff_____【GREEN STAGE】

「「GATE」も「HYPER CHANT」も先にONIGAWARAで聞いてしまったな…」「ヒトリエのMCに応えるような「プレキシ・ハイ」」という気づきは一旦置いといて笑 今回は「GATE」が1番ブッ刺さりました。かなり定番なのにも関わらず。……というのも、1日目のMCで「辿り着いた」の話をしていた相乗効果のエモなのかもしれない。シネマが企画するOOPARTSというフェスは、彼らの大切な土地、岐阜に還元するために行っていること。シネマがこれまで作り上げた、バンドマンたちとの繋がり、音楽への愛情の積み重ね、地元岐阜への手を取り合った関係性が今日までのOOPARTSを作っている。今年もその積み重ねが作り上げる最高の場所、OOPARTSに辿り着いた。そこで、原点である「GATE」で1日目を〆る。なんだか美しかったなあと改めて思いました。

cinema staff、今年もありがとう。

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OOPARTSコラボで訪れた岐阜のお店

今年のOOPARTSの目標は岐阜グルメを巡ることだったんですが、思いの外時間が無くて、OOPARTSコラボの2店舗だけです……!

岐阜駅周辺はおしゃれなお店が多かったり、夜の居酒屋通りが賑わっていたりという感じでした。備忘録として行ったお店。

 

そしてすでに来年のOOPARTSの日程も堂々公開!

楽しみですね〜〜!!